三世代家族の集落「父の家」に隣接し、北側には家族で経営する研究所がある「息子の家」。南側には隣地住宅があるため、建物を敷地南側へ配置し、北側研究所との間に広場を設ける計画としました。広場には、芝生を敷き詰め、小山を設けました。家族の庭、子供達の遊び場、そして研究所との境界を曖昧に示唆する役割を持っています。
建物概要
用途:住宅
延床面積:112.02㎡(2階建)
構造:木造在来軸組工法
施工:芳賀沼製作
設計:はりゅうウッドスタジオ
総工費:
北側の家族の広場に開いた家
三世代家族の集落「父の家」に隣接し、北側には家族で経営する研究所がある「息子の家」。南側には隣地住宅があるため、建物を敷地南側へ配置し、北側研究所との間に広場を設ける計画としました。広場には、芝生を敷き詰め、小山を設けました。家族の庭、子供達の遊び場、そして研究所との境界を曖昧に示唆する役割を持っています。
建物概要
用途:住宅
延床面積:112.02㎡(2階建)
構造:木造在来軸組工法
施工:芳賀沼製作
設計:はりゅうウッドスタジオ
総工費:
設計コンセプト
息子の家は、三世代家族の集落[ 父の家]に隣接して建つ。息子家族が居を構える敷地の北側には家族で経営する研究所がある。職場と住宅を往復する日常の中で、家族とふれあえる時間を大切にできるよう、この一族の集落のあり方を考えた。
区画整理された土地。個人の住宅を計画する場合、建物を北よりに配置し、南側に個人所有の庭やオープンスペースを設けることは、一般的な解である。しかし一方で、南側隣地の住宅も北側に寄せて建築することが考えられるために、個人所有の庭は、日影の多い小さな庭になってしまう。この住宅では、区画整理された土地の南よりに建物を配置し、住宅と研究所との間に生まれた余剰の空間を家族の庭として、芝生を敷き詰めた。結果として、住宅は北側に開けた屋根の形状となっているが、研究所とは充分な隣棟間隔を確保しているため、家族の庭は子供達の遊び場や、仕事の休憩タイムに一息つくなど、のびのびと多様に機能している。また、研究所との敷地境界線上に、小山を設け、意識的な境界を曖昧に示唆するようにした。 なお、住宅内部には、階段吹き抜けを南側に計画し、高窓を設けることで、室内にも日光が入るように工夫している。