「必要から生まれる仮設住宅を考える」
今、従来の仮設住宅に入居希望者の出足が鈍いらしい。このところの数十年間、建築現場の様な仮設住宅のイメージが変わらない。性能的には進化したものが考えられても、コストの壁にぶちあたる。真面目な足し算をするか、量産の生産体制しかコストダウンを考えられないシステムに依存した結果だと思う。
「建築・ライブ・ゲリラ」
建築を瞬発力で考える活動が災害時には必要であり、それらを制御する倫理観と深い経験も欠かせない。難波和彦さんにバトンを渡すお膳立てをしている。箱の家の深さ、無駄のない物質感、ぶれない姿勢。今日夕方に田園調布の打ち合わせが終わり次第に事務所を訪ねます。
今まで仮設が進化しなかった理由は、すぐにやる理由があったからでクォリティを保ちながら流通に勝てなかった。
(文 芳賀沼整)