今日は、はりゅうウッドスタジオスタジオの設計した建物ではなく、ナスカの八木佐千子さんが設計した仮設図書館のレポートです。
この施設は株式会社アントレックスさんの寄付による浪江町に寄贈された仮設の図書館です。出来るだけ子供たちに使ってもらえるよう、子供の多い仮設住宅地の近くに建てること、仮設住宅地の住民だけでなく、仮設住宅を受け入れた地域の人も使える図書館とすること、浪江町にも解体し移設することのできる図書館としていることなどの特徴があります。また計画時においても、ナスカの八木さんを中心に、何度も住民の方とのワークショップを行ないました。
はりゅうウッドスタジオでは、日本大学浦部研究室とともにワークショップのお手伝いをしてきました。
ワークショップの中で、印象的だったのは、住民の方の意見で、子供達の学習室に使える静かな部屋が欲しいという意見があったことがありました。その時、敷地や予算の制約がある中、色々な要望をあわせていくと部屋が大きくなります。そんな中、いろいろに使える多目的な図書館がいいという意思形成が出来てきたことでした。(それまでのナスカの八木さんが活動してこられた公共施設での経験などがワークショップの中で下地にあったかもしれません。)
また建物の構造として、450幅の木の板の壁であるウッドALCという材料を使用されています。木造の建物に関しての新しい可能性のある材料です。