先日、以前はりゅうウッドスタジオで設計した南相馬の「逆戻しの家」をお伺いしました。
この上の写真は、その時お客さんが、「昔の写真が出て来たよ」と見せて頂いた写真です。
かつては茅葺の家でした。
その次の写真は、昭和40年代、その茅葺の家を取り壊して建てた新築の家の写真です。
戦後、多くの人が出稼ぎに行っていたそうです。
その後、発電所ができ、様々な働き場所ができたことで、みんな家を建て替える人も多かったようです。
風景も変わっていきました。
そして終の住処としての今回の改築(2016年)
私たちがお客さんと取り組んだポロジェクトでは、復帰する集落の中で、減築により人が集まる空間としました。
お客さんの話を伺っていると、ずっと昔から現在まで繋がっている感覚となります。
津波が来たところは、かつて海だったという話も伺いました。
前の田んぼでは、震災後初めて試験的な田植えが始まっていました。
ちょうど田んぼの水を張った水盤が、かつての海と同じように見えていたかもしれません。