はりゅうウッドスタジオの建築づくりでは、建物に応じて、様々なチームで取り組んでいます。
その中の一つ、ハウスメーカーによる家づくりではない、地域(ローカル)の大工さんや、製材所の方と一緒に家づくりをした時の、いいところについてまとめてみました。
1.意外とリーズナブル
地元の大工さんたちのつくる木造住宅は、決して高いというわけでなく、比較的良心的な値段でやってくれることも多いです。ハウスメーカーでは、建設費の中に広告費などの諸経費の割合がある程度ありますが、地元の工務店では、諸経費も少なく、リーズナブルになる傾向があります。
2.木を大切に使ってくれる
地元の製材所では、一本一本の木を見ながらの製材をしてくれます。人工乾燥の具合によっても、より木肌が綺麗に見えるような感想をしていただいたこともありました。
地元の大工さんの場合、家の構造材を、プレカットではなく、手刻みで行うことがあります。手刻みによる家づくりは、大工さんが木一本一本の特徴をみて構造材を配ってくれます。
プレカットの場合は、機械で製材、刻みを行うため、一本一本の木をみて構造材を決めるというわけにはいきません。(一方でプレカットは、機械で行なう分、納期も早く、コストが抑えられる時もあります。)
そして最後に手を加えて、家をつくるのは、大工さんや職人さんです。全体的な構造が出来上がった後に、内部造作工事があります。木を知り、大切にする大工さんとのチームでなければ、いい家をつくることはできないと感じています。
3.リノベーションに強い。
リノベーション(改築)は、既存の建物の構造材をみて、それに合わせて手を加えていく必要があります。そのため毎回同じような答えがあるわけではありません。臨機応変に対応できる大工さん+設計事務所でチームで、性能的にもよいリノベーション工事が実現するはずです。
ローカルチームによる家づくり。
それは、昔ながらの家づくりかもしれません。そこに、設計事務所とチームを組み、プラン、構造の考え方、温熱環境の考え方を加えていくことで、より良い家づくりになっていく可能性があると感じています。