先日は、郡山のリノベーションの現場を見に行きました。改築をするときに、壁、天井を外すと元の隠れていた構造が現れてきます。
そういう構造をみていると大工さんが加工した痕跡や墨付けが木材に残っていて、当時の作り手の思いが伝わってきます。
また建物に手を加えるのは僕たちなので時代を超えての真剣勝負です。
施主の方とも実際に、構造をみて残すのかどうか話し合います。
この小屋組も現代のプレカットの軸組構法ではあまり見られない軸組です。丸太のままの梁を何段も重ねて力を逃しています。天井裏にこんな丁寧な小屋組があるとは思いませんでした。
施主のお父さんに聞けば、親戚だった大工さんがこの建物を作られたということ。
今回はこの小屋組を残した見せ方で進むことになりました。住宅ですが、先人たちが残してきたものをまた繋いでいくものになっていけばと思います。
リノベーションは、一つ一つの建物で判断の仕方が異なります。
毎回、判断に悩んだりしますが、打ち合わせのなかでその判断を大切にしたいと思います。