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照国寺改修

この寺は鎌倉時代、建治3年(1277年)に開基された、南会津郡南会津町伊南村にある時宗一向正派の寺院です。築230年あまりの寺ですが、完全な寺院の復元ではなく、時代に応じた改修方法を提案しました。

建物概要
用途:寺院
延床面積:248.51㎡(1階建)
構造:木造
施工:会津建設株式会社
設計:はりゅうウッドスタジオ
総工費:

完成後建物正面雪の重みを支えていた外周部の柱を集約し、よりシンプルな寺の形となった。

改修前。雪の重みを支える柱が建物の廻りに付けられている。

改修前。外壁部分についてもかなりの痛みがある。雪害を逃れるためサイディングの壁が打ち付けられている。

完成後改修前の変わらないシルエットが残る。

北側の檀家の墓よりみる。

外陣の様子。

設計コンセプト
この寺は鎌倉時代、建治3年(1277年)に開基された、南会津郡南会津町伊南村にある時宗一向正派の寺院である。久川城河原田家の菩提寺から、蒲生氏郷配下になった後、安永9年(1780年)頃に現在の本堂が建設された。現在で築232年を数える。
旧伊南村の古町地区に照国寺はある。冬期間には2m以上のの積雪がある地域でもある。檀家だけでなく旅の人達の行き倒れた無縁仏を供養した遺骨も並び置かれている。過疎の山村の高齢化した檀家による修繕の事業はどのような意味を持つのか。
設計のポイント
1.檀家の方による建設委員会による分離発注のサポートをしました。
2.完全な寺院の復元ではなく、時代に応じた改修方法を提案しました。
3.檀家の方の意思決定について、ワークショップを開いたり、新聞を発行する等の工夫をしました。

 

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