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きとね みなみあいづ森と木の情報・活動ステーション (森の町とPavillion)

地域のローテクで林業のシンボルをつくる

南会津町は四方を急峻な山に囲まれ、総面積(約886km²)のうち90%以上を森林が占めている。 広い森林面積を背景に、1950年代には優良広葉樹の生産地として、広葉樹大径材の製材をはじめ、家具、フローリング、その他 木製品などの木材加工業が発達し、林産業を基幹産業に栄え、現在までその技術が継承されている。 この「きとね」は、豊富な森林資源と加工技術を最大限に活用し、オール南会津で作り上げた施設である。
これは地域の森のための建築であり、このプロジェクトは、まち、産業を支える新しい建築の作り方の実践である。 集成材は極力用いず、地域材だけで加工ができる重ね梁を強いシンボルとし、地域の人が誇りを持てる建築となることを目指した。 建築行為が、林産業をめぐる川上/川中/川下の連携を強くし、社会、人間、空間、ものを関係づけ、秩序立てるシナリオだ。 そして、地方都市の林産業の再生を体現している。

住所:福島県南会津郡南会津町田島宮本東33­1
主要用途:集会所・事務所

建築設計 福島県設計協同組合
担当事務所 はりゅうウッドスタジオ 担当/滑田崇志 斉藤光 伊藤実香 三浦翔太※元所員

構造設計 (株)エーユーエム構造設計/濱尾博文 阿部光輝
機械設備設計 (株)エム設備設計事務所担当/齋藤義彦
電気設備設計 遠山設備設計 担当/遠山邦夫
照明計画 スパンコール 担当/村角千亜希 二ノ倉絵里
家具基本計画協力 (株)藤江和子アトリエ 担当/藤江和子 野崎みどり
選書 (有)BACH担当 担当/幅允孝 三條陽平

主要仕上材料
天井 石膏ボード下地 不燃和紙クロス貼り
床  磁器質タイル貼仕上げ/広葉樹床パネル貼り
内壁 内装塗装材吹き付け ロングシェル表し磨き仕上/EP塗装/ガラスシリケート塗料塗
外壁 胴縁18mm杉板30mm
屋根 ガルバリウム鋼板0.4mm縦ハゼ葺

主体構造 木造 在来軸組構法+縦ログ構法構造

道路幅員 東10m 北13m
地域地区 都市計画区域内敷地条件
主なスパン 4,500mm 天井高 4,675mm 軒高5,345mm
最高高8,168mm 寸法
階数 地上2階建
延床面積 820.59㎡
建築面積 1,121.76㎡
敷地面積 9,292.48㎡

工期  2021年8月~2022年3月
施工  (株)芳賀沼製作 (株)阿久津電気工事 (株)光和設備工業所

 

 

 

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